【図解】数値で読み解く男性の生きづらさ

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11月9日は国際男性デー。男性の生きづらさとは何で、なぜ生きづらいのか?データを踏まえてまとめてみた。

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男性のほうが生きづらい?

生きづらくなってると思う

2021年8月31日~9月2日に日本在住の18~70歳の男性3,000人を対象にした調査では、どの世代でも男性の約半数が「最近は男性のほうが女性よりも生きづらくなってきていると思う」に「とてもそう思う」または「そう思う」と答えた(参考:電通総研「男らしさに関する意識調査」)。

自殺数

令和2年の自殺者数は21,081人で、男性の自殺者数は、女性の約2.0倍となっている。自殺死亡率(=人口10万人当たりの自殺者数)は男女合計だと16.7、男性は22.69、女性は10.9である(参考:厚生労働省自殺対策推進室「令和2年中における自殺の状況」)。

フェミサイド

フェミサイドとは、性別を理由として女性が標的となった男性による殺人事件を指す。小田急線車内で、乗客を刃物で切り付けて逃走した事件を起こした男は、「俺はくそみたいな人生。幸せそうな人生を送る女性を見ると殺してやりたいと思うようになった」と話しているといい、一方的に女性へのゆがんだ感情を募らせていったとみられる(参考:東京新聞Web「小田急線刺傷 対馬容疑者、女性に恨み「くそみたいな人生…サークルで見下され、出会い系で断られ」」)。

当然、咎められべきは犯罪を起こす側であるが、こういった「女性が標的になる男性の殺人事件」が起きやすいということは、男性の生きづらさがあらわれている証拠のように思う(もちろん、そういった事件が起こることによる女性の生きづらさも当然ある・・・)。

なぜ男性は生きづらいと感じるのか?

性別役割分業

性別役割分業とは、男女それぞれの責務や役割について明確に区分することであり、例えば「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という意識もそれにあたる。いまでは性別役割分業の意識は薄まっているものの、いまの10代や20代であっても、男性は定年まで働くのが“普通”と考える。

定年まで働き続けること、そのためにいい大学に入るために勉強すること。女性は働き続けることが困難であるという難しさがあるのと同じように、男性は逆に働き続けることが“普通”とされ、その競争のレースから降りられないプレッシャーがあります(参考:FNNプライムオンライン「競争から降りられない…男性の生きづらさに気づいていますか 『男性学』第一人者に聞く」)。

普通とのギャップ

「男性学」を研究する社会学者、田中俊之さんはこう語ります。

「大学を卒業したら就職して、結婚して、定年まで働くのが“普通”。多くの場合その1本のルートしか、男性の人生として示されてこなかった。でも実際には、フリーターの人もいるし、結婚していない人もいる。“普通”のイメージと実態とのギャップが開いてしまっているんです。就職や結婚ができなかった男性は、『自分は“普通”にさえ手が届かない人間だ』という葛藤を抱かざるを得ない。このことが、男性の生きづらさの大きな原因です

参考:pen「見過ごしがちなジェンダー問題、「男性の生きづらさ」を考える。

“男であればこれが普通”という思考が固定化されているにもかかわらず、現実にはその“普通”に当てはまらない人が多くいる。子育てに積極的に関与する男性のことを「イクメン」と呼ぶが、男性が昼間に子どもを連れていると「不審者ではないか」「働いていないのではないか」と疑われることも。

こういった固定的な「らしさ」が無自覚のうちに植え付けられてしまっており、それが男性の生きづらさに繋がると言われる。

セクハラ・パワハラ

セクハラ、パワハラなど「○○ハラスメント」を略して「○○ハラ」という言葉を最近よく耳にするようになった。何でもかんでもハラスメントだと言い立てる言動そのものが新たなハラスメントだという意味で「ハラスメント・ハラスメント」を略して「ハラ・ハラ」という言葉も生まれた。

ある会社で、男性課長が女性社員に「子どもさんは元気? もうだいぶ大きくなったでしょう」と尋ねたところ、「私生活に踏み込まないでほしい!」と返され、そのまま総務部コンプライアンス窓口に駆け込まれてしまうという事件が起こったそう。

ダ・ヴィンチニュース「新たなハラスメント「ハラ・ハラ」って知ってる? 会社を潰す恐ろしい社員の生態

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